
院長 友利 賢太
資格
- 医学博士(東京慈恵会医科大学)
- 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
- 日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医
- 日本消化器病学会 消化器病専門医
- 日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
- 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
- 日本消化器内視鏡学会
上部消化管内視鏡スクリーニング認定医 - 日本消化器内視鏡学会
大腸内視鏡スクリーニング認定医 - 日本外科学会 日本外科学会専門医
- 日本消化管学会 消化管学会専門医
- 日本ヘリコバクター学会 H. pylori 感染症認定医
- 4段階注射療法受講医
- 東京都難
目次
大腸ポリープとはどのようなもの?
大腸ポリープとは、大腸の粘膜の一部が盛り上がってできる「いぼ状のできもの」のことを指します。大腸の内側は粘膜で覆われており、この粘膜の細胞が増殖することでポリープが形成されます。大きさは数ミリ程度の小さなものから、数センチに及ぶものまでさまざまで、形状も平らなものやきのこのように茎があるものなど、多様なタイプがあります。多くの大腸ポリープは良性の病変ですが、中には時間の経過とともにがんへと進行する可能性を持つものもあります。そのため、大腸ポリープは「良性だから問題ない」と放置するのではなく、適切に診断し、必要に応じて治療や経過観察を行うことが重要となります。また、大腸ポリープは初期の段階ではほとんど症状がないことが多く、健康診断や大腸カメラ検査で偶然見つかるケースも少なくありません。症状がないからといって安心するのではなく、定期的な検査によって早期発見につなげることが大切です。
大腸ポリープはなぜできるのか
大腸ポリープができる原因は一つではなく、複数の要因が関係していると考えられています。主な要因としては、加齢、食生活、遺伝的要素、生活習慣などが挙げられます。特に年齢との関係は強く、一般的に40歳を過ぎる頃からポリープが見つかる頻度が高くなると言われています。これは、長年の食生活や生活習慣の影響が腸の粘膜に蓄積していくことが関係していると考えられています。また、脂肪分の多い食事や加工食品の摂取が多い食生活、野菜や食物繊維の不足なども、大腸ポリープの発生リスクを高める要因とされています。さらに、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒などの生活習慣も関係していることが知られています。このように、大腸ポリープは日常生活の積み重ねが影響することも多く、生活習慣の見直しが予防につながる可能性があります。
ポリープにはいくつかの種類がある
大腸ポリープにはいくつかの種類があり、その性質によって治療の必要性や注意点が異なります。代表的なものとしては、腺腫性ポリープ、過形成ポリープ、炎症性ポリープなどがあります。腺腫性ポリープは、大腸ポリープの中でも特に注意が必要とされるタイプで、時間の経過とともに大腸がんへと進行する可能性があります。一方で、過形成ポリープは比較的がん化の可能性が低いとされるタイプですが、形状や大きさによっては注意深い観察が必要となる場合もあります。また、炎症性ポリープは腸の炎症がきっかけで形成されることがあり、背景となる疾患の管理が重要になります。ポリープの種類は、内視鏡で観察した所見や、切除した組織を顕微鏡で調べることで判断されます。そのため、見つかったポリープは適切に評価することが大切となります。
大腸ポリープの症状とは
大腸ポリープの多くは、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、症状がないまま長期間存在していることも珍しくありません。しかしポリープが大きくなると、便に血が混じる「血便」や、便潜血検査で異常を指摘されることがあります。また、ポリープの位置や大きさによっては、便通の変化や腹部の違和感などの症状が現れることもあります。こうした症状は必ずしもポリープ特有のものではなく、痔や腸の炎症など他の病気でも見られることがあります。そのため、症状だけで判断することは難しく、正確な診断には大腸カメラ検査が必要となります。
放置するとどうなるのか
大腸ポリープを放置してしまうと、時間の経過とともに大きくなったり、性質が変化したりする可能性があります。特に腺腫性ポリープは、長い年月をかけて徐々にがんへと進行する場合があります。そのため、ポリープの段階で発見し、切除することは大腸がんの予防につながります。大腸カメラ検査では、見つかったポリープをその場で切除できることも多く、早期の対応によって将来のリスクを大きく減らすことが可能です。
ポリープができやすい人の特徴
大腸がんの多くは、腺腫性ポリープが徐々に変化することで発生すると考えられています。この変化には通常数年から10年以上の時間がかかるとされており、その間にポリープを発見して取り除くことができれば、がんの発生を防ぐことが期待できます。このため、大腸ポリープは「大腸がんの前段階」として重要視されています。特に大きさが1センチ以上のポリープや、形状に特徴があるポリープは、慎重に評価する必要があります。定期的な大腸カメラ検査によってポリープを早期に発見し、適切に治療することが大腸がん予防の大きなポイントとなります。
ポリープができやすい人の特徴
大腸ポリープは誰にでもできる可能性がありますが、特にリスクが高いとされる人もいます。例えば、40歳以上の方、家族に大腸がんや大腸ポリープの既往がある方、肥満や運動不足がある方などは、ポリープが見つかる頻度が高いとされています。また、赤身肉や加工肉の摂取が多い食生活、食物繊維の摂取が少ない食事、喫煙や飲酒の習慣もリスクと関係している可能性があります。こうした背景がある場合には、症状がなくても定期的な検査を検討することが重要です。
医療機関で行う検査と診断
大腸ポリープの診断には、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も有効とされています。大腸カメラでは、大腸の粘膜を直接観察することができ、小さなポリープも確認することが可能です。検査中にポリープが見つかった場合には、その場で切除することができることもあります。切除した組織は病理検査を行い、ポリープの種類やがん化の有無を詳しく調べます。こうした検査によって、適切な治療方針や今後の検査間隔を決めていきます。
大腸ポリープの治療方法
大腸ポリープの多くは、大腸カメラを用いた内視鏡治療によって切除することが可能です。ポリープの大きさや形状に応じて、スネアと呼ばれる器具で切除する方法や、粘膜を持ち上げて切除する方法などが選択されます。これらの治療は入院を必要としない場合も多く、日帰りで行われることもあります。ただし、ポリープの大きさや数によっては入院が必要となることもあります。ポリープを切除した後も、新たなポリープができる可能性があるため、定期的な内視鏡検査によるフォローが重要となります。
大腸ポリープを予防する生活習慣
大腸ポリープの発生リスクを下げるためには、生活習慣の見直しが重要となります。食事では野菜や果物、食物繊維を積極的に取り入れ、脂肪分の多い食事や加工食品を控えることが推奨されています。また、適度な運動を取り入れ、体重を適正に保つことも腸の健康にとって大切です。喫煙や過度な飲酒を控えることも、ポリープや大腸がんのリスク低減につながる可能性があります。こうした生活習慣の改善に加えて、定期的な検査を受けることが大腸の病気の早期発見につながります。
受診の目安と診療科の選び方
血便がある場合や、便潜血検査で陽性を指摘された場合、便通の変化が続く場合などは、早めに消化器内科を受診することをおすすめします。また、40歳を過ぎた方や、大腸がんの家族歴がある方は、症状がなくても一度大腸カメラ検査を受けることを検討してもよいでしょう。消化器内科では、症状やリスクを踏まえて検査の必要性を判断し、適切な診断と治療を行います。
よくある質問(FAQ)
大腸ポリープは必ず切除する必要がありますか?
種類や大きさによって判断されますが、がん化の可能性があるポリープは切除することが勧められます。
ポリープを取ればもう安心ですか?
ポリープを切除しても、新たにできる可能性があるため定期的な検査が大切です。
大腸ポリープは痛みがありますか?
多くの場合、症状はなく痛みを感じることはほとんどありません。
ポリープはどのくらいの頻度でできますか?
個人差がありますが、数年後の検査で新しく見つかることもあります。
食事で予防できますか?
食物繊維の多い食事やバランスの良い生活習慣がリスク低減につながる可能性があります。
大腸カメラは何歳から受けるべきですか?
一般的には40歳以降で検討されることが多く、リスクがある場合には早めに受けることもあります。

