便潜血検査陽性となる疾患

便潜血検査陽性となる疾患

便潜血陽性となる原因疾患は主に以下が挙げられます。

大腸がん

便潜血検査が陽性であった場合、最も注意すべき疾患であるといえます。進行大腸がんの場合多くの場合陽性となりますが、早期がんでは陰性となる可能性もあります。早期がんで発見・治療することで5年生存率は90%以上見込めるため、早期に発見することが非常に重要となります。

大腸ポリープ

  大腸がんの原因となりうる腫瘍性ポリープ、非腫瘍性ポリープともに便潜血検査が陽性となる可能性があります。このような前がん病変を拾い上げることも便潜血検査の重要な役割であるといえます。

炎症性腸疾患

代表的な疾患として、潰瘍性大腸炎、クローン病が挙げられ、多くは腹痛・下痢や明かな血便などの自覚症状を伴うため受診され見つかるケースがほとんどですが、中には自覚症状に乏しく便潜血検査にて初めて指摘されるケースもあります。

感染性腸炎や虚血性腸炎など

上記のように大腸に炎症が生じている場合、便潜血反応が陽性となる可能性があります。
ただしこれらの疾患は腹部症状が伴うため病院・クリニックを受診される方が多く、その際に便潜血検査を行う必要はありません。

大腸憩室

大腸の壁に小さなポケットのくぼみが生じた状態で、炎症による腹痛の原因となったり、出血の原因となることがあります。憩室出血の場合は肉眼上明かな血便であることが多く、排便時に自覚するため検診ではなく血便を訴え受診される方がほとんどです。

肛門疾患

便秘や下痢などで肛門に負担がかかっている場合、内痔核や外痔核、裂肛(切れ痔)などによっても便潜血反応が陽性となることがあります。

上記疾患の可能性がありますが、便潜血検査の結果では原因までは特定することはできません。腹部CT検査などでは、大きな病変の有無しかわからず、早期がんなどを発見することは難しいと言えます。便潜血検査の原因を特定できる唯一の精密検査は大腸カメラ検査であるといえるでしょう。

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