腹痛と下痢の関連性

腹痛と下痢の関連性

腹痛腹痛と下痢は同時に起こる事も多いですが、その関連性は様々あります。
下記に代表的なものを記します。

  1. 消化器系の炎症や感染症
    胃や腸の炎症や感染症(胃腸炎、腸炎など)が原因で、腹痛と下痢が同時に現れることがあります。これは、内臓の炎症や異常な動きが腸内の水分を増加させ、下痢を引き起こすことに関連しています。
  2. 過敏性腸症候群(IBS)
    IBSは、腹痛や腹部不快感、便通異常(下痢や便秘)などの症状を引き起こす慢性的な消化器の疾患です。IBSの患者は腹痛と下痢が同時に現れることがあります。腸の運動が異常に活発であるため、腹痛や下痢が生じると考えられています。
  3. 食中毒
    食中毒による胃腸の炎症や感染症は、腹痛と下痢を引き起こす可能性があります。
  4. 炎症性腸疾患
    クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患では、腸の炎症が慢性的に続くため、腹痛と下痢が共に現れることがあります。
  5. 腸の運動異常
    腸の運動が正常でない場合、腹痛や下痢が生じることがあります。特に腸の運動が過敏な状態では、腹痛と下痢が同時に起こることがあります。

下痢のときの食事はどうすればいい?

下痢の状態の際、一番困るのは「食事をどのように調整すればよいか」ということではないでしょうか。
下痢の際に抑えるべきポイントは下記となります。

  1. 軽食を摂る
    下痢のときは、軽食を摂ることをおすすめします。重たい食事や大量の食事は胃腸に負担をかける可能性があるため、小分けの軽食を選びましょう。
  2. 消化の良い食品を選ぶ
    消化の良い食品は、胃腸の負担を軽減します。うすいおかゆやスープ、蒸した野菜、やわらかい果物などが含まれます。
  3. 食物繊維の調整
    食物繊維は便通を促進するために重要ですが、下痢の際には摂りすぎに注意が必要です。適度な量の食物繊維を摂ることを心掛けましょう。
  4. 脂肪分や刺激物を避ける
    脂肪分の多い食品や辛い食品、アルコール、カフェインなどは、胃腸に刺激を与えることがあります。下痢のときはこれらの食品を避けるようにします。
  5. 水分を十分に摂る
    下痢によって水分が失われるため、十分な水分摂取が重要です。水分補給をこまめに行い、脱水を予防しましょう。
  6. 避けるべき食品
    下痢のときは、刺激の強い食品(辛いものや酸っぱいもの)、乳製品、高脂肪食品、砂糖を含む食品、ガスを増やす食品(炭酸飲料、炭酸水など)を避けることがおすすめです。

下痢止めの有効性について

内服下痢止め(抗下痢薬)は、一般的に短期間の下痢の症状を一時的に緩和するために使用されます。
しかし、下痢の原因によってその効果や安全性が異なるため、適切に使用することが重要です。
以下に、下痢止めの有効性と注意点について説明します。

下痢止めの有効性

下痢止めは、腸の運動を鎮めて便の通過速度を遅らせることで、下痢の頻度や量を減少させる効果があります。
一般的な抗下痢薬には、ロペラミドやアトロピンなどがあります。これらの薬は、一時的に腸の活動を抑制することで、下痢を緩和することがあります。

注意点

下痢は体が有害なものを体外に排出しようとしている一種の防御反応です。したがって、下痢を止める前に原因を特定し、適切な対処を行うことが大切です。
下痢は病原体(細菌やウイルス)による感染、食物中毒、消化器の疾患などさまざまな原因によって引き起こされることがあります。下痢止めだけでなく、根本的な原因に対する治療も考慮する必要があります。
一般的に、非感染性の軽度な下痢の場合に下痢止めが有効であり、短期間使用することが推奨されます。しかし、感染性の下痢や炎症性腸疾患による下痢では、下痢止めの使用は避けるべきです。
下痢止めの過度の使用や長期間の使用は、病原体を体内にとどめる可能性があるため、慎重に使用する必要があります。

腹痛や下痢の症状が続く場合には、自己判断をせずに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
当院では、消化器診療・内視鏡検査に特化したクリニックとして、患者様に苦痛の少ない内視鏡検査をお届けできるよう、様々な工夫をしています。腹痛や下痢が続いている方は、お気軽にご相談下さい。

診療科 内科・消化器内科・胃腸内科・

内視鏡内科・肛門内科
住所 東京都武蔵野市境2-2-20

スクエア武蔵境202
TEL 0422-38-7757
アクセス JR中央線「武蔵境駅」から

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