便潜血による大腸がん発見率
便潜血検査陽性で一番注意が必要である疾患は、大腸がんであると言えます。
大腸がんは40歳から徐々に増加し始めることから、厚生労働省は40歳以上の健常者に、年に1回の便潜血検査による“大腸がん検診”を推奨しています。
便潜血陽性の際の大腸がん発見率は、0.1〜0.15%程度とされており、大腸がんの原因となる可能性のある大腸ポリープ(腫瘍性ポリープ)も含めるともっと高率となります。
便潜血検査による大腸がん検診によって、大腸がん死亡・罹患リスクを低下させることが分かっており、積極的な検診利用が大腸がん予防に重要です。
日本は大腸がん検診受診率・
精密検査受診率(大腸カメラ受診率)が低い
厚生労働省は、大腸がん検診受診率の目標値を50%としていますが、2022年に実施された「国民生活基礎調査」では、受診率は50%以下であり目標に達していないのが現状です。現在日本人は、大腸がんの罹患率、死亡率は大変高く、臓器別がん罹患数(2019年)では、男女共に第2位、臓器別がん死亡者数(2021年)では男性で第2位、女性では第1位となっています(国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」より)。
また、大腸がん検診では、せっかく便潜血検査を受けた方でも陽性となっても精密検査を受けてない方が他のがん検診に比べて多くいることが分かっています。便潜血検査陽性の際の精密検査は、大腸カメラ検査となりますが、大腸カメラ検査におけるネガティブなイメージが大きな理由であると思われ、当院ではこのようなイメージを払拭するため、以下のように大腸カメラ検査体制を充実させております。
当院の大腸カメラ検査の特徴
- 専門医による安心・高精度の診療・検査内容
- 検査技術、鎮静剤による苦痛に最大限配慮した大腸カメラ検査
- 女性も安心できるプライバシーに配慮したスペース・導線を確保
- お忙しい方でも受診可能な診療体制(土日診療・オンライン診療・モーニング大腸カメラ)
- 院内個室での下剤内服対応、下剤服数種類完備