便秘薬について

便秘薬について

便秘を解消するには食生活や運動習慣といった、日常生活の見直しも重要ですが、症状が酷く生活に支障をきたしている場合には、薬物療法も効果的です。
本ページでは、便秘の際に服用する薬について解説していきます。

機械性下剤(非刺激性)

機械性下剤は非刺激性の薬であり、腸に直接刺激を与えて排便を促すといった薬ではありません。
便の水分量を増やして柔らかくすることで便秘の改善を促します。
機械性下剤は成分の違いにより大きく以下の3つに分類されます。

塩類下剤

マグネシウムを主成分にした薬です。腸の水分吸収を抑えることで、便に含まれる水分を多くし柔らかくします。さらに腸管内の水分量が増え、蠕動運動が促されて排便しやすくなります。刺激性下剤は長期間服用すると耐性ができてしまい効果が薄れますが、塩類下剤はそういった心配はなく、長期間使用しても効果を得やすいのが特徴です。

代表的な塩類下剤の便秘薬に「マグミット」があります。

膨張性下剤

その名の通り膨張する特徴を持ち、便のかさを増やすことで排便を促します。緩やかに作用するため、自然により近い排便が促されるのが特徴です。習慣性もなく、安心して服用できる薬と言えます。

代表的な膨張性下剤の便秘薬として「バルコーゼ」が挙げられます。

糖類下剤

塩類下剤のように便を柔らかくする作用に加え、分解された成分により腸を適度に刺激して蠕動運動を促します。マグネシウムが含まれていないため、高齢者や子供でも使えることがメリットです。また、安全性も高い薬です。

代表的な糖類下剤の便秘薬には「モニラック」があります。

刺激性下剤

大腸や小腸に直接刺激を与えることで、腸の蠕動運動を促して排便させる薬です。
下剤としての効果は機械性下剤よりも高く、より重度な便秘にも使用する薬ですが、継続的に使用すると耐性ができてしまうことで効きにくくなることがあります。
また、大腸カメラ検査では連用している方では、大腸粘膜が黒色に変色した「偽メラノーシス」を認めます。

大腸刺激性下剤

大腸に直接的に作用するもので、腸の働きが弱ってしまっている高齢者に向いているとされます。
代表的な大腸刺激性下剤の便秘薬には「プルゼニド」や「アローゼン」などが挙げられます。

小腸刺激性下剤

小腸を刺激する薬で、食中毒などのケースを除いてはあまり使用されることはありません。
代表的な小腸刺激性下剤の便秘薬には「ヒマシ油」があります。

坐薬

肛門から挿入することで直腸に作用する薬です。非常に即効性があるものの、自然な排便と呼べるものではありません。
代表的な坐薬の便秘薬には「新レシカルボン坐剤」などがあります。

便秘薬には上述のような種類がありますが、これらを適切に使い分けるには専門医による診察が必要になります。慢性的な便秘でお悩みの方は、まずは医師の診察を受けるようにしましょう。

市販薬って効果はあるの?

便秘を改善するための市販薬は薬局に多く売られていますが、手軽に購入できる分、それほど効き目がはっきり現れるものではありません。また、適切な使用量を越えて過度に摂取することは危険です。金額としても、保険が適応される訳ではないため割高と言えます。そのため、基本的には病院を受診することが推奨されます。

当院は、消化器診療・内視鏡検査に注力しているクリニックとして、患者様に苦痛の少ない内視鏡検査をお届けできるよう、日々研鑽を積んでいます。内視鏡検査を受けることを検討されている方は、下記より当院の内視鏡検査の特徴をご確認下さい。

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